やり手と言われる実業家が、自社の豊富なデータ、顧客の動向などから導いた予測です。エコノミストの予測とは異なり、現場を知る地に足の付いた見通しとして貴重なものと思います。
・シドニーの住宅価格の上昇はピークに近い
・今回の上昇局面は、8~9割がた終わったと言える
・残りの上昇幅は3~5%ほど
・その後、数パーセント下落した後、しばらく横ばいが続くだろう
・もしこのまま10%を超える上昇が続けば、その後が心配
・以上のことは、メルボルンでも同様
・他の都市は、これから上昇局面に入るところ
・今後3年間は、特にブリスベン、ゴールドコーストが注目
・パースの市況に関しては、天然資源価格しだい
Source: Australian Financial Review
なお、この1年ほどで実際にMcGrath氏はブリスベンの支店を増やしており、単なる口先の予測ではなく、自身もブリスベンへの資金投入を増やしています。
ブリスベン市内では、New Farm、Ascot、Bulimba、Paddingtonなど、これから住宅価格の上昇が期待されている地区に拠点を設けています。
これらの地区は、利便性と住環境の良さを兼ね揃え需要が高い一方、建築規制(高さ制限)のため新規供給(特に大規模マンション)があまりありません。
一たび国内外から資金が流入すれば、一気に価格が高騰し、有望な投資先としてますます注目される可能性があります。
McGrath氏はそこまで見越して、自身のビジネス資金をこうした地区に先行投資しているのではないでしょうか。
株や商品の世界でも、著名な投資銀行やエコノミストが「これからは〇〇だ」と推奨すれば、資金が特定の株・商品にますます集まる傾向があります。
業界の著名人でやり手と言われるMcGrath氏が、「これからはブリスベン。中でもNew Farm、Paddingtonが有望」と各方面で宣伝するだけでも、自己実現的に住宅価格が付いてくるかもしれません。
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