2015/07/21

海外不動産投資のキー・プレーヤー:投資ローン仲介業者

日本でも不透明さが指摘されることもある不動産取引の世界ですが、海外での不動産投資となると、誰が味方で、誰が敵か、把握することはさらに重要です。過度に信頼して痛手を負ったり、騙されたりしないために、海外不動産投資のキー・プレーヤーを紹介します。

以下は一般に海外不動産投資で登場するプレーヤーです。
・不動産仲介業者
・弁護士(ソリシター)
・住宅診断士(ビルディング・インスペクター)
・住宅投資ローン仲介業者(モーゲージ・ブローカー)

今回は、住宅投資ローン仲介業者(以下、ローン仲介業者)について紹介します。

ローン仲介業者は、投資家の個別事情に応じた適切な金融機関、ローン種別をコンサルティングし、金融機関を選定のうえで、ローン申請手続きの代行も行います。

融資が実行されると、ローン仲介業者は銀行から紹介料を受け取ります。投資家としては、ローン仲介業者に報酬は支払いません。

投資家から見れば、ある意味タダでサービスを受けられると言えますが、ローン仲介業者の報酬は、銀行ローンの金利や手数料に織り込まれているとも言えます。

もっとも、通常のケースでは、ローン仲介業者を通さずに自分で金融機関に申し込んだとしても、金利を低くしてもらえるわけではないと言われています。

逆に、ローン仲介業者を通したほうが優遇金利を受けられるケースもあります。金融機関から見れば、自分で申し込んでくる投資家は一見さんですが、ローン仲介業者は多くの顧客を紹介してくれるお得意さんだからです。

ローン仲介業者も複数ありますが、大手行から地銀、信用組合まで、たくさん(15~20行)の金融機関と提携している業者を選ぶべきです。特定の少数の金融機関しか推薦しないというのでは、投資家との利益が相反するおそれがあります。

投資家の希望する融資金額、期間などを前提に、金利で有利な順にずらっと並べた金融機関一覧を見せて、この点でこの銀行がお勧めだと説明してくれる業者が安心できます。明確な数字の比較もなく、特定の金融機関を薦めてくる業者では不安です。

頭金の割合、収入、他の借入金の状況、金利は変動か固定かなどにより、借りられる金融機関とそうでない金融機関に分かれます。
ローン仲介業者は、数多くのケースをもとに、その投資家の条件でローンに申し込んで審査が通りそうかどうか分かりますから、投資家も無駄な労力を省くことができます。

また、繰り上げ返済の可能性、返済期間の途中で売却する可能性も踏まえて、ローンの解約手数料なども考慮の対象です。さらに、一部を変動金利、一部を固定金利とすることも可能です。こうした柔軟なローン商品を提供している金融機関のうち、金利が有利なものを選定することが必要です。

経験豊富なローン仲介業者を利用すると、形式的に金利が低い金融機関ではなく、個別の投資家の状況や志向に合わせた金融機関をコンサルティングしてもらえます。
個人的には、本人も不動産投資の経験がある担当者がお勧めです。(オーストラリアではそのケースは多いと思いますが)

また、ローン仲介業者は、不動産取引に強い弁護士や評判の良い住宅診断士の情報も持っており、この点でも便利に活用することができます。(弁護士、住宅診断士を、物件の売り手サイドの紹介に委ねるのはリスクがあります)

ただし、ローン仲介業者は、融資が実行されないと銀行から報酬をもらえません。投資家とローン仲介業者の関係は、概ねWin-Winの関係にありますが、ローン仲介業者にも、売買(融資)を成立させたいというモチベーションが働いていることは認識しておくべきです。

最終的に、その金融機関を利用するか、融資を受けてその物件を購入するかを決断するのは、あくまでも投資家の責任です。

なお、海外の不動産投資関係で、Mortgage(モーゲージ)という言葉をよく目にします。これは住宅の抵当権、もしくは、抵当権を設定してローンを借りることを意味しています。

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