海外の不動産に投資する場合、当面は貸し出すことが多いですが、いずれは自分が住む可能性を想定して買うこともあります。
ライフスタイルは人によって異なりますので、賃貸に回す予定なら、必ずしも自分が住むために理想的な物件でなくても良いと思いますが、自分なら絶対に住みたくないような物件(ロケーション)であれば、他人も同じように考えるでしょう。
将来の価格上昇、家賃上昇を狙うなら、自分でも住める、他人も住みたいと思うであろう場所で物件を選ぶことがリスク低減につながります。
環境の良いところで住むためなら少々割高の家賃を払ってもいいと考える人、また、その家賃を払える資力がある人が好むロケーションを選ぶということです。
国ごとの全般的な生活環境については、国民生活の豊かさを示す指標として、国連開発計画が「人間開発指数」を毎年公表しています。
2014年版の上位国と、不動産投資で検討されることが多いアジア諸国の状況を見てみましょう。
1 ノルウェー
2 オーストラリア
3 スイス
4 オランダ
5 アメリカ
6 ドイツ
7 ニュージーランド
8 カナダ
9 シンガポール
…
15 香港、韓国
17 日本
…
62 マレーシア
89 タイ
91 中国
108 インドネシア
117 フィリピン
(調査対象187ヵ国中の順位)
上位は一人あたりのGDPが多い国と概ね一致しているようです。
経済的に余裕があるから教育、福祉、社会インフラが充実する。教育、社会インフラが整っているから、経済競争でさらに有利になるという構図があるかもしれません。
また、オーストラリア、アメリカ、ニュージーランド、カナダ、シンガポールと、中国の不動産投資家に人気の国も上位に入っています。
いずれは移住することも視野に入れて、生活環境の整った国を投資先として選んでいるのでしょう。
こうした国へは、生活環境の良さ、高い収入を求めて世界中から移民が集まるため、中・長期的に不動産への需要が見込める(価格が上がりやすい)ということで、ますます投資先として選好されることとなります。
アジア諸国は、国民生活の豊かさという点では、まだまだこれからの国が多いですが、マレーシアは平均を超える水準まで豊かになってきています。
現状では、途上国(中進国)で住むにはまだ不便を感じることがあるかもしれません。それでも、明日は今日よりも良くなっているはずと皆が信じて活発に動いている中で生活するのは、先進国ではなかなか経験できません。
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